発見部

宇都宮美術館友の会 発見部のご案内

主な活動内容


活動報告

美術講演会/館長講座「印象派のパトロンたち」
令和5年11月23日(金・祝) 講師 宇都宮美術館館長 佐々木吉晴氏

令和5年11月23日(金)勤労感謝の日、午後2時から宇都宮美術館講義室において、美術館と友の会共催による館長講座「印象派のパトロンたち」を開催しました。講師は当館館長の佐々木吉晴氏です。
19世紀後半のフランス絵画界の主流は、あくまでパリの王立アカデミーの画家たちであり、当時の印象派は異端な存在でありました。今日のように高い評価を得ることができたのには、そんな彼らを経済的に支援し、作品を購入・収集するとともに最大の理解者として精神的にも支えた代表的なパトロン7人がいたからです。
印象派の画家仲間であるとともに、同時にパトロンとして印象派の画家たちの活動を経済的に支え続けたギュスターヴ・カイユボットやフレデリック・バジール。印象派の画家と作品の最大の理解者であり、精神的な支えともなったコレクターとしてのエルネスト・オシュデ、ジョルジュ・シャルパンティエと妻マルグリット・シャルパンティエ、ヴィクトル・ショケ、ジョルジュ・ベリオ。印象派の著名な画商であり、支援者として積極的に作品を購入して、ヨーロッパに留まらずアメリカに大量に販売し、印象派の評価を不動のものとしたポール・デュラン=リュエル。これらのパトロンたちの活動について、関連作品の映像を使いながら分かりやすくお話いただきました。

(発見部 渡辺卓)

「作家紹介」(令和5年11月19日~12月16日)
染画作家 加藤千代氏

「染画」とは、「布」(木綿)と「ろうけつ染め」の融合により独特な描き方をするオリジナル絵画です。ろうによって防染するろうけつ染めの手法を用います。ろうで描き、引き染めをする、その繰り返しで一つの作品が生まれます。様々な風景の中にある心地よいひとこまを捉え、自然体で描いて作品ができあがります。
加藤氏は1989年から1~2年おきに個展を開催し、染画集も出版されています。宇都宮や東京での個展開催も多数。ヨシタケシンスケ展の開催期間中、多くの方々に独特な雰囲気のある作品をご紹介できました。

(発見部 小林純子)